業種別の退職金を一覧で比較(大学卒・勤続20年と30年・定年)

業種別の14ページにある大学卒のモデル退職金のうち、勤続20年・30年・定年の金額を1枚の表に並べました。業種名から各業種のページへ進めます。企業規模別の比較は企業規模別の退職金を比較のページにあります。

大学卒のモデル退職金(東京都・業種別)

東京都産業労働局「中小企業の賃金・退職金事情(令和6年版)」第8表のモデル退職金(学校を卒業してすぐ入社し、普通の能力と成績で勤務した場合の退職金水準)です。金額は退職金の支給額で、単位は万円です。定年は会社都合退職の欄だけに金額があります。

業種別の大学卒モデル退職金(勤続30年・会社都合、東京都) 金融業,保険業 1,241.0万円 情報通信業 1,157.6万円 生活関連サービス業,娯楽業 971.8万円 卸売業,小売業 826.9万円 全業種(調査産業計) 776.2万円 製造業 759.6万円 サービス業(他に分類されないもの) 712.6万円 運輸業,郵便業 666.7万円 建設業 633.8万円 不動産業,物品賃貸業 金額の公表なし 学術研究,専門・技術サービス業 金額の公表なし 宿泊業,飲食サービス業 金額の公表なし 教育,学習支援業(学校教育を除く) 金額の公表なし 医療,福祉 金額の公表なし
業種別の大学卒モデル退職金(勤続30年・会社都合、東京都)。金融業,保険業1,241.0万円、情報通信業1,157.6万円、生活関連サービス業,娯楽業971.8万円の順に高く、建設業は633.8万円です。数値は下の表と同じで、金額が公表されていない5業種は棒を描いていません。橙色は全業種です。
業種勤続20年勤続30年定年記入企業数(勤続20年・会社都合)
自己都合会社都合自己都合会社都合会社都合
全業種(調査産業計)346.8万円408.1万円750.7万円776.2万円1149.5万円144社
建設業320.7万円382.8万円580.5万円633.8万円929.6万円13社
製造業310.2万円399.5万円599.8万円759.6万円1107.6万円43社
情報通信業438.5万円574.4万円873.0万円1157.6万円—6社
運輸業,郵便業305.2万円337.6万円621.2万円666.7万円938.3万円15社
卸売業,小売業407.9万円443.9万円1137.7万円826.9万円1239.0万円26社
金融業,保険業555.9万円625.1万円1147.5万円1241.0万円1940.4万円7社
不動産業,物品賃貸業—————2社
学術研究,専門・技術サービス業—————4社
宿泊業,飲食サービス業221.9万円358.9万円———6社
生活関連サービス業,娯楽業436.4万円459.8万円972.2万円971.8万円1054.4万円7社
教育,学習支援業(学校教育を除く)—————3社
医療,福祉148.8万円152.8万円———5社
サービス業(他に分類されないもの)336.0万円362.5万円697.8万円712.6万円969.1万円7社

確認日は2026-10-15です。表の金額は、東京都産業労働局が公開しているオープンデータ(第8表の業種別CSV)と照合済みで、各業種ページの金額と同じです。「—」は金額が公表されていないことを示します。

大企業(中央労働委員会・令和7年調査)との比較: 全業種・建設業・製造業

中央労働委員会「令和7年賃金事情等総合調査」の大学卒(事務・技術労働者、総合職相当)のモデル退職金を、東京都の表と同じ会社都合・勤続20年・30年・定年で並べました。中央労働委員会の産業区分と東京都の業種区分が対応づけられる、全業種(調査産業計)・建設業(建設)・製造業の3つだけを載せています。運輸業,郵便業・金融業,保険業・情報通信業などは、中央労働委員会の区分(私鉄・バス、貨物運送、銀行・保険、情報サービスなど)が東京都の業種と一致せず、金額が非公表の区分も多いため、載せていません。

業種勤続20年・会社都合勤続30年・会社都合定年・会社都合
東京都中央労働委員会東京都中央労働委員会東京都中央労働委員会
全業種(調査産業計)408.1万円952.3万円776.2万円2009.9万円1149.5万円2558.8万円
建設業(建設)382.8万円817.3万円633.8万円1991.5万円929.6万円2611.8万円
製造業399.5万円997.6万円759.6万円2033.7万円1107.6万円2609.0万円

中央労働委員会の集計企業数は、全業種が86社、製造業が55社、建設が7社です。中央労働委員会の調査は、全国の労働者1,000人以上の企業から独自に選んだ企業のうち、退職一時金制度がある企業の数字で、東京都の中小企業とは調査の対象も企業の選び方も違います。差は業種の違いではなく、主に企業の規模と調査の対象の違いです。建設は7社と少ないため、1社の違いで金額が動きます。確認日は2026-10-15です。企業規模ごとの比較は企業規模別の退職金比較、自分の条件での大企業の相場は業種別・企業規模別の退職金相場で確認できます。

退職所得控除額との差: 会社都合の課税対象額の目安

上の表の会社都合の金額から、国税庁タックスアンサーNo.1420の退職所得控除額(勤続20年は800万円、勤続30年は1,500万円)を引いた差です。差が0以下なら、退職所得は0円で所得税・住民税はかかりません。課税対象になるのは、差が正の部分の2分の1です。大学卒を新卒で入社し、役員ではない一般の従業員が、勤続20年または30年で会社都合の退職をした場合の計算です。

業種勤続20年・会社都合(控除800万円)勤続30年・会社都合(控除1,500万円)
退職金−控除額課税対象額退職金−控除額課税対象額
全業種(調査産業計)−391.9万円0円−723.8万円0円
建設業−417.2万円0円−866.2万円0円
製造業−400.5万円0円−740.4万円0円
情報通信業−225.6万円0円−342.4万円0円
運輸業,郵便業−462.4万円0円−833.3万円0円
卸売業,小売業−356.1万円0円−673.1万円0円
金融業,保険業−174.9万円0円−259.0万円0円
生活関連サービス業,娯楽業−340.2万円0円−528.2万円0円
宿泊業,飲食サービス業−441.1万円0円——
医療,福祉−647.2万円0円——
サービス業(他に分類されないもの)−437.5万円0円−787.4万円0円

金額が公表されている業種では、勤続20年・30年の会社都合のモデル退職金は、どれも退職所得控除額の範囲に収まりました。この表の金額だけを見ると、税金はかかりません。自己都合の金額や定年の金額、複数の退職金を同じ年に受け取る場合は、この表では計算していません。定年は勤続年数が表に示されていないため、控除額を出していません。控除額は勤続年数や、障害者になったことが直接の原因の退職などで変わります。個別の判断が分かれる場合は、税理士または税務署へ確認してください。退職金が控除額を超えたときの税額は退職金の手取り早見表で引けます。

この表の読み方

会社の規模による違いは企業規模別の退職金比較、学歴による違いは学歴別の定年退職金で、手取りの計算例とあわせて確認できます。税引後の手取りは手取り計算で試算できます。

東京都産業労働局「中小企業の賃金・退職金事情(令和6年版)」にもとづく一般的な統計です。個別の退職金の額は、会社の退職金規程で確認してください。

よくある質問

業種別の退職金は、どの業種がいちばん高いですか。

表の大学卒・勤続30年の会社都合退職では、金融業,保険業が1,241.0万円で最も高く、情報通信業が1,157.6万円で続きます。ただし、表の記入企業数(勤続20年・会社都合)は金融業,保険業が7社、情報通信業が6社と少なく、調査対象の会社の違いが金額に出ます。業種の順位として読むのは避けてください。

表の「—」は、退職金が0円という意味ですか。

違います。東京都の集計表で金額が公表されていないことを示します。記入した企業数が少ない業種や勤続年数では、金額が載りません。不動産業,物品賃貸業・学術研究,専門・技術サービス業・教育,学習支援業・医療,福祉などで、勤続30年や定年の金額が「—」になっています。

自分の業種の金額が、自分の退職金の目安になりますか。

この表は、東京都内の中小企業を対象にしたモデル退職金で、自分の会社の退職金を示すものではありません。会社の退職金規程と、退職金制度の有無を確認してください。業種ごとの学歴・勤続年数別の金額は、表の業種名から各ページで確認できます。

出典